Ya邸リノベーション|長野県 上伊那郡 箕輪町/築50年

住み継ぐ・・・築50年超、2階建てから平屋へ減築
家族の思い出を残し生まれ変わる

物件概要


リノベーション
夫婦2人 60代
56坪2階建→41坪平屋
築52年 

もともとはご両親の建てた家。家族構成が変わるたびに増築をし、ご両親+ご夫婦+子供3人で過ごしていたこともある大きな広い家。

ですが雨漏りも家中にあり、南面の全面掃き出し窓も隙間風も多く、台風被害と地震が怖い。

建て替えるかリフォームするか。予算は限られている

独立している子供たちや孫を連れた家族がそれぞれ帰ってきて集まる場や泊まれる部屋も欲しい。


減築という選択
 両親の家を引き継ぐ、家族の思い出を大切に、生まれ変わらせる・・・

こちらの建物、間取りの変更だけでなく、基本的な性能部分である屋根、外壁、断熱改修、耐震改修を行っています。補助金も取得
 今回ご依頼いただいた大規模リフォームにあたり、一部解体をしていると既存部分、1階と2階の間の家の中心部を通る荷重のかかる既存の大きな梁ががっつり割れているまま隠蔽されているのを見つけたり、

家の中央を走る、1階の大きな大きな梁。
こちらがぱっくりと二つに割れていました。
形状から見て、1回目の増築の際に入れられたものであると思います。

母屋が短くて桁まで届いていなかったり、梁を受ける柱がなく小さな間柱で適当に受けていたりと、

解体時に次々見つかる恐ろしい工事の数々。これでは構造が不安定で、家中、雨漏りしていたのも当然。家が倒壊しなかったのも不幸中の幸い。

次々と見つかる、明らかな欠陥住宅工事をしてある恐ろしい工事内容の数々。この工事を行った工務店は今も営業を続けている地元工務店です。
 ここはリフォーム工事の契約の工事個所に含まれてはいなかったものの、VidaFelizでは当然、補強しております。今回の工事をしていなかったら、大きな地震でこの家はつぶれていたかと怖くなります。

リフォームさせていただくと大なり小なり、これは欠陥工事だよね、といったものをチラチラ見かけるのですが、ここまでこんなに怖い工事は初めて見たかもしれません。

家は、見た目ももちろんですが、構造・性能は命にかかわるもの。信頼してお任せいただいたお施主様に全身全霊でお任せしてよかった!と言ってもらえるために、頑張ります。


減築

屋根:2階部分瓦+1階部分トタン屋根 ⇒ ガルバリウム鋼板  
外壁:縦羽目サイディング+リシン吹付 ⇒ 窯業系サイディング
アスベスト検査:含有無し

 限られた予算の中では、残すものとの新しく入れるモノとの組み合わせ方がとても大事。ここのお宅もそうでしたが、増築をされた際に既存のものと新しいものの組み合わせがちぐはぐだと「いかにもリフォームしました!」という取ってつけた感というか、付け足した感というかがおきます。

 これはとてもかっこ悪いので、いかにも自然になじませることに、細心の注意を払います。ちょっとした枠材、建具、部材の変わり目の見切り、これをどう納めていくか、が腕の見せ所。